おっさんのための居酒屋!!

居酒屋を愛する我々世代だ。昭和を満喫するために我々は呑み屋街へと繰り出す。サラリーマンの街の象徴のように言われる新橋は見た目と会計が不釣り合いな店が多く、安くてうまい店は探すのに一苦労する。上野も安さこそなかなかのものだが、安くてうまいとなるとなかなか見つからない。そこに行くと蒲田は激安呑み屋の激戦区でレベルが高い。安くてうまくなけりゃ居酒屋じゃねえとでも言いたげな店が断然多くて、夜な夜な呑んべえを飲み込む。

そんな蒲田居酒屋文化をもたらしたのは、この鳥万なのではなかろうかと僕は睨んでいる。大箱の人気店だから、ここを基準にしなけりゃ蒲田じゃ通用しない。

焼き鳥類はなんと1本90円だ。つくねとレバはタレで、正肉は塩でいただきたいがこの店はとにかく忙しくておばちゃんたちは強い方ばかりだからあまり面倒なオーダーをすると怒られる(笑)。そう、おばちゃんも禁句でここでは必ずお姉さんと呼ぶのがルールだ。常連客たちはおばちゃん、いや、お姉さんたちの雑な対応もひっくるめて愛しているのだ。

しっかりと下ごしらえがしてある料理が多い。シメサバやコハダなどはシメ具合が絶妙で意外に上品だ。揚げ物なんかもそれぞれにきちんとした下味がついていて、呑んべえの気持ちがよーくわかっている仕上がりだ。1人カウンターで楽しむもよし、大勢でお姉さんに苦労しながら座敷もよしだ。デートはよっぽど肝の据わったパートナーでないと気まずい雰囲気になるだろう(笑)。

1人3,000円オーバーが大変なほどの安さとそれと不釣り合いなうまさ、そして昭和をばっちり満喫できる店内環境は昭和40年男のハートを鷲掴みにする。お姉さんたちの強さに寛容になれるなら、ここはパラダイスだ。

 

 

<プロデューサーのつぶやき>

自身が昭和40年生まれでもある初代編集長で、現在はプロデューサーとして活動中の北村が、思ったこと、感じたことを同世代へのメッセージを込めて書き連ねます。(本エントリーは、本誌ブログを再掲載したものです)